研究室を主宰する研究者のことを、Principal investigator、略してPI(ピーアイ)と呼びます。
すなわちPIとは、「自分の研究室を持っている人」のことです。
多くの場合、大学の「教授」や研究所の「リーダー」という役職についていますが、大学の「准教授」や「講師」、中には「助教」でもPIの人がいます(テニュアトラック助教の一部がそれです)。
役職別に、PIである確率は、おおよそ
教授、リーダー 100%
准教授 10%
講師 5%
助教 1%
といった具合です。
ただしこれは日本に限定した話で、海外では通常、講師という役職はなく、准教授や助教でもPIであることが一般的です。
PIとnon-PIの決定的な違いは、「自由度の高さ」です。
PIには、研究室の研究内容や人事など、基本的に当該研究室に関する、全ての決定権があります。
と同時に、全ての責任があります。
研究員を雇ったり、研究活動に必要な機器や消耗品を購入するための資金を調達したり、学生が学位を取れるように指導する必要が有ります。
まさに、「独立」であり、「一国一城の主」です。
そういう意味では、「PIになってからが、研究者としての本当のスタート」とも言えますが、多くの研究者は、まずはPIになることを夢見て、ポスドクや助教などの役職をこなしながら実績と経験を積んでいます。
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