2016年2月18日木曜日

「助教」の種類や違い

大学の助教と一言で言ってもピンキリです。ここでは研究室によって大きく異なる「研究内容の自由度」は考慮せず、主に「雇用の安定性」や「年収・給与」を鑑みて、好待遇の順に並べてみます。

1.任期無し助教
2.任期あり助教(再雇用の回数制限なし)
3.テニュアトラック助教
4.任期あり助教(再雇用の回数制限あり)
5.特◯助教(特任助教・特定助教・特命助教・特別助教)

一番好待遇なのは「任期無し助教」です。特に問題を起こさなければクビになることはありません。

次は「任期あり助教(再雇用の回数制限なし)」です。任期付きなので気分的に不安定ですが、これも特に問題を起こさなければ普通は自動的に繰り返し再雇用されますので、実質的には任期無し助教と同じです。

その次が「テニュアトラック助教」です。多くの場合、5年間の雇用の後に審査があり、それに通ると「任期無し助教」もしくは「任期あり助教(再雇用の回数制限なし)」に異動できます。落ちた場合は次の職を探さなければなりません。ただしこのポジションの最大の特徴は「PIである場合があること」にあります。

次が「任期あり助教(再雇用の回数制限あり)」です。多くの場合、再雇用は1回のみです。雇用期間は3-5年ですので、6-10年以内に次の職に異動する必要があります。

最後に「特◯助教(特任助教・特命助教・特定助教・特別助教)」です。名前は色々ですが、実質的に同じポジションです。これらは多くの場合単年契約で、最長3-4年で次の職に異動しなくてはいけません。多くの場合外部資金を元に雇用してますのでいつ切られるか分からない不安定さがあり、また給料も他の1-4に比べて約3割引です。実質的にポスドクと同じです。

「ポスドク」から「助教」になると昇進しているイメージですが、助教の種類によってはポスドクとそれほど変わりません。当然、上記1-4の助教ポジションに就くことを希望する人が多いですが、ポストは限られており、ほとんどコネで決まるのが現実です。

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